日本でもっとも有名な「偏差値の高い大学は?」と聞かれれば、ほとんどの人が【東京大学】と答えるのではないでしょうか?
その東大の中でも、比較的入りやすいところと難しいところがあると言われています。
【東京大学】の入学試験においては、一般的な大学とは違い、「学部」や「学科」などの区分ではなく「科類」という区分で募集が行われます。
「科類」は、6つに分かれており、文科一類、文科二類、文科三類、理科一類、理科二類、理科三類、のどれかを選択することになります。
「もっとも入り易いのはどの科なのか」というと、理系では一般的に「理科一類」というイメージがあるようですが、これはマンガの影響等もあると思います。
実際に代々木ゼミナールの提供する、東大の科類別の偏差値を調べてみても、そこまで大きな差はありません。
文科一類・・・・70、文科二類・・・・69、文科三類・・・・68
理科一類・・・・69、理科二類・・・・69、理科三類・・・・72
となっており、「理科三類」がずば抜けて難しいことは間違いありませんが、それ以外の理科2つはほぼ変わらないのではないかと思われます。
センター試験の得点率を見ても、「理科一類」が90.1%、「理科二類」が89.5%と、やや「理科一類」の方が高いくらいです。
「理科一類」「理科二類」「理科三類」ともに、入試問題は同じものが出題されます。
【東京大学】では、入学時には、この「科類」ごとに分かれていますが、三年進学時にそれぞれの理系学部へと所属することになります。
「理科三類」においては、ほぼ医学部へ進学します。
「理科一類」なら、理学部、工学部、農学部、薬学部へ進学するようです。
「理科二類」には、これに医学部が加わりますので、医学部への進学の意思がないのであれば、「理科一類」を受験されても問題はありません。
ただし、先述のように「理科一類」が、ずば抜けて入り易いという訳ではありません。
ちなみに、文系学部の種類は、法学部、経済学部、文学部となっています。